地域住民が「手作り」で成長させたお祭り
9月23日(土・祝)と24日(日)、10月7日(土)と8日(日)の2部構成で「第56回ふくろまつり」が開催される。昭和43年から続いている、長い歴史を持つこの「ふくろ祭り」。ふくろ祭りは前期が御輿の祭典、後期が踊りの祭典(東京よさこい)合計4日間の日程で実施され、毎年9月の下旬から10月の上旬に池袋周辺で行われる。
「ふくろ祭り」は、急激な発展をしていた新宿や渋谷に遅れを取らないよう、4つの商店街が中心となって計画し、地域活性化を狙ったところから始まった。4商店街連合協議会のもと、御輿担ぎ手・踊り手に声をかけて、地域ごとの小さなお祭りを集約してスケールアップ。今では100万人規模が訪れる大規模なお祭りへと成長した。
1984年の第17回目からは豊島区より区民祭として認定され、1999年開催の第32回目からは、よさこいがスタート。そして、2016年には、後援として東京都が加わり、第49回目で小池百合子都知事が表彰式に参加して、話題にもなった。
企業や行政ではなく、住民・商店街が発祥でスタートしたお祭りで、「手作りの力」でここまで発展してきたという歴史がある。
お祭り気分を味わえる、「御輿の祭典」
9月23日(土・祝)と24日(日)に開催されるのが「御輿の祭典」。会場は池袋西口公園とJR池袋駅前の池袋西口駅前広場だ。
大迫力の宵御輿パレードでは15基の大御輿、数千人の担ぎ手が一堂に会し池袋西口駅前を盛り上げる。威勢のいい掛け声が数年ぶりに街中に響き渡り、観客の心をお祭り気分にさせてくれるに違いない。
また池袋西口公園では歌謡ショーやダンスパフォーマンスも開催。地元飲食店も多数出展するので美味しい食事をしながらふくろ祭りを楽しんでみては。
迫力満点! 華やかな「踊りの祭典」
「踊りの祭典(第24回東京よさこい)」は、10月7日(土)と8日(日)に開催。関東最大のよさこい祭りとして103チーム4000人を超える踊り子が池袋に集結する。
10月7日(土)には風情ある「池袋やっさ」のほか、新潟県佐渡市に伝わる「佐渡おけさ」など、普段なかなか見ることができない珍しい踊りを楽しむことができる。
またもっとも盛り上がるのは、2日目に行われる「東京よさこい」。よさこいの踊りを競い合う都内最大級のよさこいイベントは見応え抜群だ。全国からトップクラスのチームを含む、100を超えるチーム(連)が参加する。
色とりどりの衣装とご当地の民謡を取り入れた楽曲に合わせて迫力のある演舞を繰り広げる様子は華やか。特にフィナーレの表彰式終了後に実施される総踊りは必見だ。
気候が涼しくなるこの時期に、池袋のまちで熱く盛り上がる「ふくろ祭り」をぜひ体験してみては。