人が街の中心に。「池袋東西ウォーカブル社会実験」
3月21日(火・祝)に「~池袋東西ウォーカブル社会実験~みらいつなぐいけぶくろDAY」が開催される。
池袋を居心地よく、歩いて楽しいウォーカブルなまちにしていく未来のために、区民・企業・行政が一緒に考えた本イベントは、駅前広場化が計画されている池袋の東西で同時開催の、「池袋東西ウォーカブル社会実験」という位置づけ。池袋にゆかりのあるコンテンツも用意されており、東西を回遊しながら豊島区が目指す「ウォーカブルなまちづくり」の将来像を1日だけ体験できる。また、将来の駅前広場がどうあってほしいかを、池袋駅東口会場を中心に訪れた方へヒアリング調査を実施し、ウォーカブルなまちづくりへ活かしていくそうだ。
ウォーカブルなまちとは? 豊島区の取り組み
「ウォーカブルなまちづくり」とは、街路空間を車中心から「人中心」の空間へと再構築し、沿道と路上を一体的に使って、人々が集い憩い多様な活動を繰り広げられる場へとしていく取り組みのこと。
昨年2022年に、区制90周年を迎えた豊島区は、これまで旧庁舎周辺と新庁舎周辺の2拠点を南北区道で結ぶ「ダンベル型のまちづくり」、池袋西口公園、南池袋公園、イケ・サンパーク、としまキッズパークの「4つの公園を核としたまちづくり」など、さまざまな取り組みを行なってきた。
例えば、2017年より、池袋東口グリーン大通りをメイン会場として「IKEBUKURO LIVING LOOP」を実施。まるでリビングのようにくつろげる街中の風景を生み出している。
そして2022年1月17日には、「池袋駅東口と西口をつなぐウォーカブルなまちづくり」を進めると発表(豊島区HP 令和4年1月17日区長記者会見時資料)。個性ある4つの公園との関係性を生み出しながら、公園を結ぶシンボルストリートによって、池袋をもっと居心地よく、歩いて楽しいまちにしていくための活動を続けている。今回のこのイベントも、区制100 周年に向けてウォーカブルなまちづくりを進めていくために企画されたものだ。
道路でのパフォーマンスも
会場は東口グリーン大通りの一部と西口アゼリア通り一部の2箇所。
東口のグリーン大通りは、緑の多い池袋駅東口のメインストリートだ。通り沿いでは、ストリートファニチャーを設置する社会実験が行われたり、歩道でマーケットなどを行い、まちなかがリビングのように居心地の良い空間にするプロジェクト「IKEBUKURO LIVING LOOP」を期間限定で実施したりと、さまざまなまちの実験の場となっている。
そして西口のアゼリア通りは、東武百貨店やビックカメラなどの店舗に囲まれた池袋駅西口の玄関口。毎年9月~10月に開催されるふくろ祭り・東京よさこいでは、この通りでお御輿のパレードや数千人が踊るよさこい総踊りが楽しめるイベントが開催されてきた。
今回はこの2つの通りにさまざまなコンテンツが用意されている。
東口会場では人気お笑いコンビ「マヂカルラブリー」が、西口会場では「コロコロチキチキペッパーズ」がオープニングステージに登場。また、東口会場には、日本アスリートフード協会と日本野菜ソムリエ協会によるブース出展、時間限定でストリートピアノや6台のキッチンカーも用意される。さらに道路上にはテーブルが設置されているので、まち歩き中の休憩スポットとしても利用できそうだ。
パフォーマンスは、阿波踊りの「新粋連」や、沖縄エイサーの「琉球舞団昇龍祭太鼓」、昭和24年に日本初の消防音楽隊として創立した「東京消防庁音楽隊」に、昨年10月に開催された第54回東京よさこいコンテストの上位入賞チームによるよさこい演舞など、東西両方を行き来しながら楽しみたいコンテンツばかり。
普段は車が通っている場所をこの日は実際に歩くこともできるし、池袋にゆかりのある踊りや演奏などのパフォーマンスを楽しめる特別な日になること間違いなし。
ぜひ実際に、未来の「ウォーカブルなまち池袋」を一足先に体験してみてはいかがだろうか。