仲間と演奏する喜びを
2023年11月18日(土)から11月19日(日)の2日間、池袋西口公園野外劇場において「池袋GLOBAL RING音楽祭」が開催される。
コロナ禍で発表の場を失ってしまった学生を盛り上げるため、2022年に始まった本イベント。誰もが主役になれる街、池袋でコロナ前のように舞台上で仲間と思い切り演奏、発表する喜びを感じてもらいたいという思いから生まれた企画だ。
2年目となる今年は、池袋西口公園だけでなく、新たにメトロポリタンプラザビル1階自由通路とhotel hisoca前の2会場が加わる。学生だけでなくすべてのアカペラアーティストが主役になれる場としてパワーアップ。
各会場をそれぞれ紹介しよう。
①池袋西口公園野外劇場 グローバルリングシアター
東京芸術劇場に隣接した池袋西口公園に2019年にオープンした、クラシック、演劇など多様な舞台芸術に対応する、都市型の野外劇場。大型ビジョン、臨場感あふれるサウンドシステムから流れる音楽、5本のリングに立設されたLEDライト、広場中央の噴水が連動するオリジナルコンテンツは、公園を訪れる人々を魅了している。
池袋西口から世界に向けて文化を発信する拠点として、池袋西口地区の賑わいの創出拠点として、大切な役割を担う。
②メトロポリタンプラザビル1階自由通路
※1日目「アカペラパーク」のみ
池袋駅直結の特設ステージ。屋根があるので雨が降っても濡れずに演奏を楽しめる。一般の通行人も多いので最も多くの方に歌声を届けることができるステージだ。
③hotel hisoca前
※1日目「アカペラパーク」のみ
2022年3月に開業した全室サウナ付きのデザインホテル。池袋の街に開かれたファサードの一部に特設ステージを設けている。観客との距離が近いこのステージはゆったりした時間が流れる。
アカペラと吹奏楽を楽しむ2日間
2日間にわたって行われる本イベント。それぞれのコンテンツをご紹介する。
11月18日(土)の1日目のコンテンツは「池袋アカペラパーク」。アカペラとは、伴奏を使わずに声だけで表現するパフォーマンスのことで、メロディを歌うリードボーカルの他に、伴奏を声で担当するコーラスパート、低音を担当するベースパートや「ボイパ(ボイスパーカッション)」と呼ばれるリズムを担当するボイスパーカッションを加えて5~6人で構成されることが多い。
人の声だけで作られたサウンドは、聴き触りの良い柔らかな音色で心をホッと落ち着かせてくれる。
さまざまな人が行き交う池袋西口公園がアカペラの聖地として生まれる瞬間をぜひ体感してほしい。
そして同日17:00からは、池袋の冬の風物詩である「池袋西口公園extremeイルミネーション2023点灯式」が行われる。昨年からイルミネーションエリアを拡張。青く彩る『光のつらら』は、幻想的で目を惹くこと間違いない。
2日目の11月19日(日)は、12:00から学生吹奏楽コンサートが開催される。若き演奏家たちによる吹奏楽の祭典。繊細なタクトの動きに合わせ、ひとりひとりの呼吸と心をひとつにして、吹奏楽という壮大な世界観を表現していく。仲間と共に一曲を仕上げる難しさや、喜びを感じながら成長する姿が、音を通して観客の心を魅了させてくれるはずだ。
また、オープニングステージとして、立教大学公認アカペラサークルえどむらさきと、立教大学L’espoirによるサークル員合唱が行われる。こちらもぜひチェックしてほしい。
「音楽によるまちづくり」
学生吹奏楽コンサートと合わせ、2日間で1,000名を超えるアーティストが池袋をハーモニーで埋め尽くす本イベント。
今後、池袋の街の景色が変わっていっても、この音楽祭で共有する音色や思い出は残り続けるよう「音楽によるまちづくり」をコンセプトに盛り上げていきたいそうだ。
ぜひ会場を回遊しながら、音に浸る2日間を過ごしてみてはいかがだろうか。